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▲写真:「野球拳踊り」

 野球拳の元祖は愛媛にあり。といっても堅苦しい伝統や由来があるでもなく、きっかけは野球を愛してやまない愛媛の野球人が考えた即興から生まれる。

 野球拳の歴史は古く、大正13年秋、高松で四国の実業団の伊予鉄道と高松倶楽部の試合が行れ、高松倶楽部が大勝し、その夜の宴会にて伊予鉄チームが昼間の雪辱とばかりに、助監督の前田伍建氏が即興で作ったのが野球拳の始まり。

 以来、この野球拳は、松山の料亭の宴会芸として広まり、いつの間にか負けると服を脱ぐというルールが生まれた。一般に知られている野球拳であるが、本場愛媛のお祭りでは当然、脱ぐことはない。

 現在では夏まつりに、恒例行事の目玉として行われている。もちろん、お祭りの中で服を脱ぐことはないが、独特の「野球〜するなら〜、こういう具合にしやしゃんせ〜」とう掛け声がユニークで、松山の人々に定着している。

 野球という意識を持たず、ただひたすら踊りを楽しむ。これも知らぬ間に野球が市民に定着しているからここまで発展したのだと思う。